良行日記

アニメ感想その他、ほぼ自分用

雰囲気百合アニメ―「白い砂のアクアトープ」

風と花と珊瑚と心

「白い砂のアクアトープ」全24話が終わってしまった。「雰囲気百合アニメ」というタイトル的にディスり記事かと思ったかもしれないが、実は自分自身が驚くほどにこのアニメにハマっていた。現状のPAワークスのアニメでは一番「好き」かもしれない。「SHIROBAKO」の方が「面白」くはあるんだが。あと凪あすは見てないからなんとも言えん

 

で、何が好きかって、沖縄の美しさとか雰囲気、これに尽きるんだよな。良くも悪くも「雰囲気アニメーション」。まぁ「沖縄の美しさ」というのを語ると米軍基地問題とかポリティカルな問題から目を背けた一義的な見方だって感じもするけど、綺麗なところだけ映すというのもアニメ特有の表現なわけだしね

 

話的には、「夢」と「仕事」、「出会い」と「別れ」、とかがキーワードになってくるんだろうか。それほどシナリオがすごいとかではないんだけど、古典的というか王道のテーマとPAのやってきたお仕事アニメ的命題とを合致させて、高クオリティの映像で仕上げているという感じで、全体的に楽しめたよね。まぁ一クール目は正直かなり雑に見ちゃってたんだけど、楽しいことは楽しかったよ

前にも言ったけど、俺の今の就活間近という状況が、本作の状況に近くてめちゃめちゃ注目してしまったというのもある。仕事の理想と現実のギャップに苦しみながらも、風花や沖縄の生き物に支えられて頑張っていくくくるの姿は美しかった。そして最後には夢のために別れる覚悟をするほどに強くなったんだね。やはり「ティンガーラ」は別れの象徴である以上に、再会をする場所なんだね

 

で、各所で叩かれてるファンタジー要素。俺は一クール目終わり時点で、別にこれを回収しなくても良いよなとは思ってた。ところが最後に申し訳程度にキジムナーを入れてきて、結局「奇跡」とはなんだったの?となってしまうのはまぁ分かる。正直脚本的には持て余してたとは思う。だがまぁしかし、キジムナーを「くくるが「夢」と水族館を重ね合わせ、自信をもった時に出没する」存在と考えたらそれほどおかしくもないんじゃないのかな。それでもやっぱり「これいる?」感はぬぐえないが…

 

あとは副館長の存在とか、くくるの家族関係の話とか、櫂の恋愛とか、扱いきれてないよな~って感じはしまくったわな。そこはアンチの主張を認めざるを得ないかな…

だがしかし、このアニメを見た俺の感情は「好き」だったんだよ。「雰囲気の百合で乗り切ってる」とか言われても、「そこが良いんだろ!」と返せるようになりたいね

ちなみにどうでもいいけど、今年の俺のアニソン再生数一位が「とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか」でした。3か月もないのに

 

年末年始とかに一クール目から見直そうかな。「ありふれ」とか他に見ないといけないのも沢山あるしそもそもアニメ見てる暇もそんなにないんだが・・・

 

 

おわり